まず、3つの形式の違いを知る
A|映像見放題型
授業動画が見放題。月2,000〜3,000円程度と安価です。ただしやめても誰も気づきません。自分で計画を立てて自分で進められるお子様には最適ですが、学習習慣が切れている状態からの再開には、まず向きません。
B|個別指導型(1対1・1対2)
決まった曜日・時間に講師とつなぐ形式。中身は濃いですが、週1回90分なら月に6時間程度で、費用は月16,000〜24,000円ほど。時間単価にすると3,000円前後になります。その時間以外は一人です。
C|教室常駐型(通い放題)
オンライン上に教室があり、開いている時間なら何度でも入れる形式。講師が常駐していて、定期的に声をかけます。「毎日どこかに行く場所がある」という状態をつくれるのが、他の形式にはない特徴です。
学校に行けていない期間が長いお子様の場合、まず必要なのは教える人ではなく、待っている人であることが多くあります。その意味で、Cの形式は検討する価値があります。
体験のときに聞く、5つの質問
① 学年をさかのぼって学習できますか?
中2の子が中1、あるいは小学校の単元まで戻れるか。ここが「できません」または渋られる塾は、つまずきを抱えたお子様には向きません。カリキュラムが学年で固定されている塾は、遅れの回収ができないためです。
② 手が止まっているとき、そちらから声をかけてもらえますか?
「質問があればいつでもどうぞ」は、質問できる子にしか機能しません。質問できないお子様こそ支援が必要です。「何分おきに、どう声をかけるのか」まで具体的に聞いてください。
③ カメラと音声は必須ですか?
人と話すのが苦手なお子様にとって、これは決定的です。顔出しが必須の塾だと、初日で心が折れることがあります。文字のやりとりから始められるか、確認してください。
④ 来られない日があっても大丈夫ですか? 振替はどうなりますか?
曜日固定の塾では、休んだ回は消えることがあります。体調に波があるお子様の場合、これは実質的な値上げと同じです。「来られる日に来ればいい」形かどうかを確認してください。
⑤ その日の様子は、親にどう伝わりますか?
「今日どうだった?」と本人に聞くのが、お互いいちばんつらいところです。学習内容・つまずき・良かったところが記録として届く仕組みがあるかどうかで、家庭内の空気が変わります。
料金は「月額」ではなく「1時間あたり」で比べる
月謝の額だけを見ると判断を誤ります。同じ金額でも、使える時間が10倍以上違うことがあるからです。次のように割り算してみてください。
- 個別指導(週1回90分)= 月6時間。月20,000円なら 1時間あたり約3,300円
- 集団指導(週2回×2時間)= 月16時間。月25,000円なら 1時間あたり約1,560円
- 通い放題型 = 月140時間前後。月19,800円なら 1時間あたり約141円
それでも、学習習慣をつくる段階では「何度でも来ていい場所がある」こと自体が効きます。教わる量より、向かう回数が効く時期がある——ここが判断の分かれ目です。
最後に、いちばん大事なこと
どの塾を選ぶかより、お子様本人が「ここなら行ってみてもいい」と言うかどうかのほうが、結果に効きます。保護者さまがどれだけ良いと思っても、本人が嫌がっている形は続きません。
ですから、体験は必ず本人に受けてもらってください。そして体験のあと、「どうだった?」ではなく「また行ってもいいと思った?」と聞いてください。答えがはっきりしないなら、その塾ではありません。
よくいただくご質問
Q. オンラインで、本当に集中できるのでしょうか?+
Q. 兄弟で通わせたいのですが、料金はどうなりますか?+
Q. 体験だけ受けて断るのは、気まずくないですか?+
ひとりで抱えなくて、大丈夫です
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